大雲好日日記-262 「箴言-中勘助の言葉から」

箴言―中勘助の言葉から(令和7年12月20日)

 

『中勘助集』に私たちの注意を引くような言葉が散りばめられています。それらを書きまとめておきたいと思います。

 

○過渡、混乱、動揺、懐疑、焦燥 ・・・ の時代の寂寥。

 

○己の痴愚はいわずもがな。幾十年痴愚なる環境に悩まされたるかな。

 

○生きるということはそれだけ恥をさらすことであり、またそれだけ他人の痴愚と醜悪に悩まされることである。

 

○何人に対しても私が最初にもつのは同病相憐れむの情である。おんみも人間であるかと。そうしてそれが常にまた最後のものである。

 

○彼ら自ら真理を追求すると称する人々、彼らはいちはやく欲望追求の生活をして、さてその生活を肯定するごとき好都合なる真理?をゆるゆる三千年もさがそうとするかのようにみえる。彼らはまことに現代の賢人である。

 

○彼ら自ら真理を追求すると称する人々、彼らは何故かように怯懦(きょうだ)で卑劣なのであろう。彼らは何故欺瞞的な饒舌をやめて、私はなにも知らない、といわないのであろう。

 

○彼らの道臭!私の愛するのは道を知らず語らずしておのずから言う所の道ある人である。けだし、まだ何人も道を知ったといい得るものはないのであるから。私は喋々と道を語る似非者たちの道づれとはなるまい。

 

○私はいつ終るかもしれぬ余生を卑陋(ひろう)な人々に穢されたくない。

 

○悲しきにも悲しまず、楽しきにも楽しまず、静かにして象王のごとくにゆく。それ強く私の心をひく。悲しみて執せず、楽しみて執せず、自在にして金翅鳥(こんじちょう)王のごとくにゆく。これもまた深く私の心をうごかす。

 

○人びとよ、おんみらの愛から妬みを除け。さすれば疑いもなくあなたらのまえに世界が一変するであろう。そうしておのずから道徳も一新するであろう。私はすでに久しくこれを為し遂げたのである。私でさえ為し得たことをあなたらの為し得ぬことがあろうか。

 

○余裕のない社会の状勢と甚しい職業の分化が人間を精巧なロボット化し、お互いを異邦人化する。ロボットより人間へ!異邦人より同胞へ!

 

 

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