大雲好日日記-263 「2025年  大雲勝手選10句」

2025年  大雲勝手選10句(令和7年12月27日)

 

今年もあとわずかになりました。

今年最後のこの日記を、恒例の大雲勝手選でしめくくりたいと思います。

以下に、この一年の俳壇(朝日新聞)から10句を選んでみました。

 

○炭焼きて生涯峡(かい)を離れざる(澤 博史)

*その一徹や好し。つぎの2句も同じ。

 

○轟(とどろ)きて滝一徹を押し通す(岩水ひとみ)

 

○重力を一気に使い鷹降(くだ)る(松村基史)

 

○昭和とは吾が若きころちちろ鳴く(朝日和信) 

*吾もはや爺、昭和は遠くなりにけり。

 

○おおきたかきたかとおとしだま(成松千秋) 

*好好爺然。

 

○父母在(ま)せば夫(つま)ませばこの栗ごはん(坂田美代子)

*この栗ご飯が亡くなった父母や夫を今に呼び戻す。

 

○老い一人一人のベンチ木の実降る(萩原豊彦) 

*ぽつねんと自分の行く末を想う。

 

○石庭に石の声して秋深し(信里由美子) 

*静寂の夜、ひとり石と対話。

 

○孤独死の家や今年の柿実る(石川 昇) 

*無常。年々歳々花あい似たり、歳々年々人同じからず。

 

○この旅の最期は一人小春かな(沖 直保)

*生まれるも一人、死ぬも一人

 

「鐘楼」(長岡京・光明寺、1657年再建、今年重文に指定される)

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