2025年 大雲勝手選10句(令和7年12月27日)
今年もあとわずかになりました。
今年最後のこの日記を、恒例の大雲勝手選でしめくくりたいと思います。
以下に、この一年の俳壇(朝日新聞)から10句を選んでみました。
○炭焼きて生涯峡(かい)を離れざる(澤 博史)
*その一徹や好し。つぎの2句も同じ。
○轟(とどろ)きて滝一徹を押し通す(岩水ひとみ)
○重力を一気に使い鷹降(くだ)る(松村基史)
○昭和とは吾が若きころちちろ鳴く(朝日和信)
*吾もはや爺、昭和は遠くなりにけり。
○おおきたかきたかとおとしだま(成松千秋)
*好好爺然。
○父母在(ま)せば夫(つま)ませばこの栗ごはん(坂田美代子)
*この栗ご飯が亡くなった父母や夫を今に呼び戻す。
○老い一人一人のベンチ木の実降る(萩原豊彦)
*ぽつねんと自分の行く末を想う。
○石庭に石の声して秋深し(信里由美子)
*静寂の夜、ひとり石と対話。
○孤独死の家や今年の柿実る(石川 昇)
*無常。年々歳々花あい似たり、歳々年々人同じからず。
○この旅の最期は一人小春かな(沖 直保)
*生まれるも一人、死ぬも一人

「鐘楼」(長岡京・光明寺、1657年再建、今年重文に指定される)

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