大雲好日日記-82 「春はあけぼの」

春はあけぼの(令和2年3月4日)

 

春はあけぼの

やうやう白くなりゆく山ぎは

少し明かりて

紫だちたる雲の細くたなびきたる

 

『枕草子』の有名な冒頭の一節である。

 

作者である清少納言はこうした光景を

どのような場所から眺めていたのだろうか。

 

私は毎朝、塾生の参禅を聞いたあと、

5時50分頃に外掃除に出る。

外はまだ暗く、人通りもない。

 

この時季は落葉もほとんどないので

一年中を通じて一番仕事量が少ない。

それで掃除も10分くらいで終ってしまう。

 

竹ぼうきを小脇に抱えて塾に帰ろうとすると、

近くの寺で突く暁の鐘の音が冷たい風に乗って聞こえてくる。

ちょうど朝6時である。

 

柴庵2階から見た朝明けの空

 

同じころ、東の方、天神の森の上の方が

ほんのり明かるくなってくるのが分かる。

(画像は柴庵の2階から撮ったものである)。

 

朝の明け方はとくに気持ちの良いものである。

この時間はもっとも気温の下がる頃でもあるから、

気持も自然と引き締まる。

 

こうして私の一日は始まる。

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